先週、土曜、日曜は神戸三宮の大好きな芝居小屋「イカロスの森」にて、桃の3つ目の脚本監督作品の公演がありました。
今回の作品は「怖い話〜女の抒情編〜」
女にまつわる3つの怖い話を皆様に御届けしました。
女で怖い話と言えば、口さけ女やら、貞子も女だな、雪女とか、御菊さんとか…。
沢山の怪談、怖い話がありますが。
いつぞや、口さけ女がとても愛おしい存在に思えて来た事があってね。
口さけ女の話、どうして口さけ女がこの世に存在したかなんて話は無数にあるんだけど、この妖怪は、実際に生きた人間が、妖怪化してしまうと言う話が桃は好き。
それはそれは顔の奇麗な女の子が、ある日、事故にあい、口が裂けてしまう、自分の顔のコンプレックスから妖怪化してしまうと言う、なんとも切ない話。
どれもこれも、こう言った、幽霊や妖怪の話は、まず、怖いくせに、その思いがとても深く、純粋である。
本当に一筋に一つの事を思い続ける幽霊や妖怪達は、ある意味、私達の思いなんかより美しく見えたのです。
他者を思う、その愛が曲がった形で表現される。
スティーブンキングのミザリーなんかが本当にそれだね。
でも、そんな気持ち。解らなくもない。
そんな風に思い出したら、
生きもせず、死ぬ事も無く、それでも誰かを何かを思い続け彷徨い続ける幽霊や妖怪が、ある意味、愛おしくそして、浮かばれない思いが、とても切なく感じられてきたのです。
さぁー、次は、今回の「怖い話」をパワーアップさせてとか「遠野物語」とかの話が出ているけど。
桃は「口裂け女の涙」ってやつを描いてみたいなー。
イカロスの森「怖い話〜女の抒情編〜」に足を運んで下さった皆様。
そして、いつも応援して下さる皆様のお陰で、今回も、そんな思いを形にすることが叶いました。
それもこれも、私の表現の全てが皆様のお陰と。
本当にいつだって、ありがとう。
詩 桃-UTA MOMO-